ウォーキングとさんぽの違い

イオンモールでのウォーキング

 宮崎県宮崎市のイオンモールではモール内で市民の健康のためのウォーキングの取り組みがなされていました。モールを1周して2階へ上がり、2階も一周してゴールとなるコースが設定されていたり、歩幅を確認して大きく早く歩く意識を持たせる工夫やITを駆使して歩行姿勢のテストができるものまでありました。

 

 実際に歩いてみて距離は2kmほどでしたが初めてのショッピングモールでは目移りする商品をたくさん目にするので45分ほど歩きました。歩幅を確認すると自分が小さく歩いていることに気がつきます。

 歩行姿勢の分析もやりたかったのですが、機会が故障してテストできませんでした。

 

全部やってみて感じたのは、ウォーキングは主に身体へアプローチするもので、運動的な視点や身体の健康面から歩くことを推奨しているものだと思いました。

私がお散歩をしている時、同じように歩くので運動にはなっているでしょうが、感じている変化は主に内面的なものです。リラックスするとか、気持ちが良いとか、感動するとか、楽しいとか。立ち止まっては見て、聞いて、触って、匂いを嗅いで、聞いて、と五感から様々なものを受け取って、それによって心が動くのを感じることができます。

 

イオンモールでのウォーキングは基本止まらずに歩き続けて、運動時間、歩数を測定し、身体を健康にするために行われます。身体の健康のための運動です。

 私は同じように歩き回りますが、それで得ているものは楽しさであり、人生の充実と心の健康だと感じています。

 

森林セラピーが内面にアプローチする歩行という点でお散歩と共通します。けれども、森林セラピーが着目しているのは癒しの効果です。お散歩は癒しの効果だけに留まらないように感じます。そして森林の外であっても心がリフレッシュするのを感じます。森林セラピーは科学的に解明されていて体系的に癒す効果を再現できる状態となっていて素晴らしいなと感じます。

 

 一体お散歩とはどんなものなのか、効果や全体像はまだ掴めていませんが、「行きたい所へ行って、やりたいことをやる」自由さがあるものだと思っています。犬を散歩させる時、明確に犬の健康の為に散歩をさせていると思います。歩くことで体が丈夫になり、外へと行くことでストレスが緩和される。その両方の効果を私たちは自然に感じとっています。科学的に解明されていなくてもです。そして、野生の犬は、それこそ自由に行きたい時に行きたい場所へ行き、そこでやりたいことをしています。寝たり、匂いをかいだり、遊んだり。野生の犬とペットの犬と、どちらが健康的で強いでしょうか。おそらく後者です。やりたいことを拘束されて自由はなく、決められた範囲で過ごす。身体的にも内面的にも影響が出そうですよね。

 

 お散歩とは自由にやりたい事を選択できる状態と生き方なのかなと思います。それは、もっともその人らしい、その生き物らしい生き方、人生になるのかなと思います。